「キャリアアップのために転職を考えているのだけど、うまく伝えられるか自信がない...」
「前向きな伝え方のコツがないかな」
「自己アピールに繋げるためのポイントが知りたい!」
このようなお悩みをお抱えではありませんか?
転職を希望していても採用面接で自分自身の強みをアピールできないと、内定をもらえない...
キャリアアップを理由にするのは向上心があってよいが、伝え方を間違えると面接官に評価してもらえない可能性も・・・。
そこで、某アパレルメーカーで新卒や中途の面接から採用、販売教育まで10年以上行ってきた筆者が「企業が採用するときに知りたいのは何か」「どんなところを見ているのか」を解説します。
この記事を読めば、あなたにマイナスな印象をもたせることなく、キャリアアップを理由とした転職の留意点がわかり、面接を成功させるための道筋が開けるでしょう。
ぜひ最後までお読みくださいね。
転職理由で面接官がチェックしていること
転職理由で面接官がチェックしていることは大きく分けて以下の2つの意図です。
- 入社後にすぐやめてしまわないか
- 自社で活躍してくれるかどうか
入社後にすぐ辞めてしまいそうだなと面接官に感じさせてしまうことは「志望動機の内容のうすさ」と「熱意のなさ」で判断していることが多いです。
自社で活躍してくれるかどうかは志望した企業の求める知識を有しているかがポイント。
専門職であれば、もちろんそれに属した資格が必要になりますが、資格がいらないものでも職種にあった人材でなければ採用率は下がるでしょう。
自分が転職したい理由について前職での経験やスキルを活かせるというポジティブな要素を強調し説明できるように準備するのが大切です。
また、転職先の業界や事業内容に理解と熱意を示し、自分がどのような貢献ができるかを伝えられるようにしましょう。
転職理由を「キャリアアップ」にする場合のポイント3つ
転職理由をキャリアアップにする場合のポイントは以下の3つです。
- キャリアアップで目指す方向を明確にする
- 具体的なキャリアプランを考える
- 印象をよくする転職理由
それぞれ詳しく説明しますね。
1.キャリアアップで目指す方向を明確にする
自分が目指すキャリアの方向性を明確にしましょう。
キャリアアップやスキルアップはとても前向きな言葉に聞こえますが、人それぞれ定義や方向性は異なります。
転職理由を聞かれたさいの受け答えが「キャリアアップしたいからです」とだけ回答してしまうと「明確な理由がない」という印象を与えかねません。
例えば「現職・前職ではなぜ実現不可能だったのか」や、転職先では「自分のスキルを活かしてどのようにステップアップしたいのか」を提示できるようにしましょう。
将来的にどのような立場に就きたいのかを面接官に理解してもらえるように、志望する企業での方向性を明確にするとよいです。
2.具体的なキャリアプランを考える
将来的なキャリアプランを5年後、10年後まで具体的な目標として考えてみましょう。
女性であれば、子どもをもうけ、子育てをするなどプライベートと合わせた展望も必要です。
例えば、新しい分野に挑戦したいと思っている場合「いつまでに」「どのような」資格が必要なのか綿密なプランを練ってみなければなりません。
1年以内に専門の資格を取り、3年後には管理職として部下を育成する立場になりたいなど、地に足のついた転職理由を述べられれば、早期退職リスクの低い応募者として印象づけられるでしょう。
3.印象をよくする転職理由を伝える
キャリアアップを理由にした転職理由を伝えるさい、印象をよくするためには具体的な理由を伝えることが大切です。
例えば、前職で長年同じ分野で働いてきたスキルを新しい分野で活かせるキャリアアップを挙げられます。
その経験を活かしてより高度な業務にチャレンジし、実績や成果を出せる機会がある会社で働きたいという具体例を出して熱意を伝えましょう。
また「キャリアアップ」という言葉よりも「○○のスキルを身につけたい」「管理職者を目指したい」など違う言葉に変換するとよい印象を与えられます。
転職理由を「キャリアアップ」にして面接を乗り切る3つのコツ
転職理由をキャリアアップにして面接を乗り切るコツは以下の3つです。
1.前職の不満は漏らさない
2.キャリアアップの意味を曖昧にしない
3.志望動機に一過性をもたせる
それぞれ詳しく説明します。
1.前職の不満は漏らさない
前職での「スキルが身に付かなかった」「仕事を任せてもらえなかった」などの不満は漏らさないことが大切です。
なぜスキルが身に付かなかったのか、なぜ仕事を任せてもらえなかったのか、ベテランの面接官はその不満から転職の本当の理由を見抜いてしまうのではないでしょうか。
なぜならその不満の中身は、前職の会社でのあなたの人柄や仕事に対する姿勢を評価している判断材料になっているからなのです。
次に働きたい会社では、自分が今後身につけたいスキルや経験、または挑戦したい業界や職種などをアピールしましょう。
「不満」ではなく自分の今後の方向性や目標を理由として伝えれば、面接官に安心感を与えられますよ。
2.キャリアアップの意味を曖昧にしない
キャリアアップとは、実績や能力が評価されて経歴がアップすることです。
キャリアアップしたいと考えているものの、実現方法がわからない方も多いでのが現実。
自分が築きたいキャリアがどんな職種で、アルバイトから正社員になりたいのか、資格取得し専門職に従事したいのか明確にしましょう。
例えば、法人営業ならではの提案・交渉スキルを身につけて、営業職として成長したいなど、具体的にイメージできる内容にしてください。
自分の市場価値が高いと転職にも有利になりやすくなるため、今できる自分磨きをしておくことも大事です。
3.志望動機に一貫性をもたせる
面接での志望動機に一貫性をもたせる転職理由を伝えましょう。
転職を志望する企業のビジョンや事情内容で、自分がどのような目標でキャリアアップを望んでいるのかをアピールする場でもあります。
現在、前職では経験できなかったスキルや専門性を深めたいためなのか、なぜこの企業を志望したのか具体的に説明してください。
「絶対にここで働きたいんだ!」という熱意と「この企業で自分の力を発揮するんだ!」という一貫性に満ちた熱意も大切ですよ。
【好印象を与える】転職理由がスキルアップとして伝える例文
好印象を面接官に与える転職理由の例文を職種別にご紹介します。
- グローバルに活躍したいケース
- 業務の幅を広げたいケース
- 最新技術を身につけたいケース
1から説明しますね。
1.グローバルに活躍したいケース
私は前職で、国内の法人営業に携わっていましたが、より高いマネジメントスキルや異文化対応スキルの必要性を感じました。
そのため、海外拠点を複数持たれている御社であれば、グローバルに活躍できるスキルを身につけ、新たな挑戦ができると考え、転職を決意いたしました。
前職で国内の法人営業に携わっていて、何を学び、どんなスキルが身についたのかをプラスで伝えましょう。
そうすることで、即戦力になりそうな人材であると判断してくれる可能性もありますよ!
2.業務の幅を広げたいケース
私は、ICTを積極的に活用した新しい事務事業に挑戦したく転職を決意いたしました。
御社では、事務事業の改革を検討されると伺っております。
現在スキルアップのためプログラミングスクールに通い学んでいることを、御社で実践してスキルアップを目指し、業務の効率化に貢献したいと考えております。
自分がどんな価値を提供できるか、その上でさらに御社でキャリアアップしたい具体的な内容を伝えられていて、とてもよい例文です!
3.最新技術を身につけたいケース
私は時代に取り残されないエンジニアでありたいと考え転職を決意いたしました。
御社では最新テクノロジーの活用を次々と推し進めていることで、自身が最新技術について積極的に学びスキルアップができると同時に、御社にとって必要とされる人材であると考えております。
なぜ時代に取り残されないエンジニアでありたいと考えているのか。
志望する企業だけに必要とされたいほど入社したい熱意はどんな理由なのかを伝えられると、より強い印象を残せるので自分の「想い」を全部伝えましょう!
転職理由は前向きに伝えよう!
企業への転職理由は、前向きであることが大切です。
キャリアアップが理由の場合はなおさら、事前に社風や企業のホームページを確認し、なぜその会社に転職したいのか明確にしましょう。
面接では転職理由とは別にあなたの人柄も重視して見られるので、緊張して余裕もなくなってしまうと思いますが、ぜひ「笑顔」で受け答えできるよう心がけてみてくださいね。